離島特化の航路網と離島物流ノウハウ

「食のよろこび」はライフライン。離島の「日常」を1秒も止めない。

私たちは創業以来、離島における食品流通に特化し、どこにも負けないノウハウとネットワークを磨いてきました。6航路を使った広域カバレッジ、先島エリア(石垣・宮古)への定期便、台風・災害時の船会社連携による最短復旧運用。「離島前提」で設計されたフルファネルのサプライチェーンで、切らさない売場・止まらない厨房・続く生活を実現します。

離島物流は難しい!

物流

離島物流は、とにかく不確定要素が多いことで知られています。代表的な内容は以下の3点に集約されるでしょう。

  • 船便依存:運航ダイヤが天候・海況に左右される。飛行機と違い、欠航・遅延が頻発。
  • リードタイムが読みにくい:「◯日納品」と言い切るのが本土より圧倒的に難しい。
  • 在庫リスク:欠航を見越して積み過ぎると賞味期限切れ・廃棄。逆に絞りすぎると売場欠品・機会損失。

この「読みづらい世界」で、タケノシタは6航路・週2便先島便・船会社との連携まで含めて仕組み化しているので、「離島前提で供給を安定させられるプレイヤー」として、他社が簡単に真似できないポジションを取っています。

小売業・外食業のお客様にとってのメリット

台風

災害大国である日本では、日常の商売そのものが「防災」と隣り合わせです。特に九州〜沖縄エリアは台風の通り道。シケや強風で船が止まり、道路が封鎖され、「いつもの便が来ない」という事態が毎年のように起こります。台風・シケ・強風による欠航・遅延——「予定通り届かない」ことが当たり前の世界です。

タケノシタは、この「難しさ」から決して目をそらしません。「欠航はゼロにはできない。そのうえで、どこまで生活を止めないか」この発想を軸に、日々の配送計画と在庫設計、航路の組み立てを行っています。具体的には、船会社と「荷主」と「運送会社」という関係を超えた、ひとつの“チーム”として動くオペレーションが特徴です。台風・災害時には、複数の船会社とリアルタイムに情報を共有しながら、

  • どの便が動く可能性があるのか
  • どの島向けに、どの荷物を優先して載せるべきか
  • 次の便までの間、どのカテゴリの欠品を最小限に抑えるべきか

を、現場レベルで徹底的にすり合わせていきます。これは、単に「運送会社に依頼している」関係では成り立ちません。長年の取引と信頼関係の上に築かれた、“同じ船に乗っているチーム”としての連携があってこそ可能な動きです。その結果として、小売業・外食業のお客様には、次のような具体的なメリットをお届けできます。

1.「台風が来ても、できるだけ切らさない」安心感

安心感

離島や沿岸部では、物流が止まるとそのまま島の生活・観光・飲食店の営業が止まることを意味します。
タケノシタは、平常時から各島ごとの

  • 航路の本数・曜日
  • 通常時と台風シーズンの違い
  • そのエリア特有の需要の波(観光シーズン、学校行事、祭り など)

を把握したうえで、「何かあったときの動き方」まで含めて設計しています。台風接近時は、欠航を見越して優先度の高いカテゴリから前倒し出荷翌便が確保できた段階で、足りないカテゴリをピンポイントで補充。現場と情報を共有しながら、「どの商品が切れると一番困るか」を一緒に判断するなどの積み重ねにより、「台風が来たけれど、想像していたほど売場がスカスカにならなかった」という状態を、できる限り多くの店舗で実現していきます。

2. 航路調整も温度帯も、すべてタケノシタに一本化

一本化

本来であれば、離島に商品を届けるためには、船会社ごとのダイヤ確認、島ごとの荷受け条件や締切時間の把握。常温・チルド・冷凍など温度帯ごとの積み合わせ調整など、多くの手間と専門的な知識が必要です。タケノシタとお取引いただくことで、お客様の側でこれらをすべて理解し、調整する必要はありません。発注は、「欲しい商品」と「欲しい日」をタケノシタに伝えるだけ。最適な航路・温度帯・出荷タイミングは、弊社側で設計し、台風等で予定が変わった場合も、逐次タケノシタから情報を共有します。つまり、お客様は「商品を選ぶ・売る・お客様と向き合う」ことに集中でき、航路の調整や温度管理の細かなストレスから解放されます。

3. 在庫リスクを抑えながら、欠品も防ぐ「離島ならではの在庫設計」

在庫設計

離島ビジネスの難しさのひとつが、在庫のコントロールです。欠航が怖くて多めに発注すれば、賞味期限切れや廃棄ロスが増えるので、それを怖がって発注を抑えすぎると、すぐに売場が空き、チャンスロスが発生するでしょう。
これを解決するために、タケノシタは、離島エリアごとの特性に合わせて、

  • 商品ごとの回転速度や賞味期限
  • 船便が止まりやすい季節・曜日
  • 島の人口・観光客数・イベントカレンダー

などを踏まえた「現実的な在庫の持ち方」をご提案します。たとえば、日配品・チルド品は欠航リスクと廃棄リスクのバランスをとった数量提案を行い、常温の主力商品は、台風シーズン前にある程度前倒しで厚めに配置するなどです。冷凍品は「いざというときの保険」としてバックアップ在庫の役割も視野に入れて設計するなど、「積み過ぎない・切らさない」のちょうどいいラインをご一緒に探っていきます。結果として、

  • 廃棄ロスの削減 → 粗利率の改善
  • 過剰在庫の削減 → キャッシュフローの改善
  • 欠品の減少 → お客様満足度・リピート率の向上

という、経営に直結するメリットを感じていただけます。

4. 「離島だから仕方ない」を変える品揃え提案

品揃え

「ここは島だから、この程度の品揃えで我慢してもらうしかない」——そんな諦めを、タケノシタはできるだけ減らしたいと考えています。6つの航路と離島物流のノウハウを活かしながら、

  • 島の住民の方が日常的に使う定番商品
  • 観光・インバウンド需要に向けた土産・ご当地商品
  • 外食・宿泊業で利用しやすい業務用素材・冷凍食品

といった、「離島でこそ価値が高い」ラインナップを一緒に組み立てます。

  • 本土の人気商品を、離島でも無理なく回せる形で導入
  • 船便・在庫の都合に合わせたSKUの選定・入れ替え
  • 店舗規模や客層に合わせたプライベートブランド・地域商品との組み合わせ

などを通じて、「都会に引けをとらない売場」づくりを支援します。

5. 観光シーズン・イベント時のピークにも強い

観光シーズン

九州〜沖縄エリアでは、観光シーズンの売上は非常に大きな比重を占めます。一方で、観光シーズンは台風シーズンとも重なりやすく、「一番売りたい時期に、一番物流が不安定」という矛盾が起こりがちです。
タケノシタは、

  • 過去のシーズン実績
  • 宿泊・観光業のご予定(予約状況、イベントなど)
  • 台風シーズンの傾向

を踏まえながら、「平時とは違う在庫・納品設計」をご提案します。

  • 観光ピークの前に、主力商品を計画的に前倒しで投入
  • 台風接近時には、宿泊業・外食業向けの食材を優先配送
  • シーズン後半には、在庫を持ちすぎないよう調整

こうした伴走型の対応により、「せっかくお客様が来ているのに、食材がない」「売場がスカスカ」という状況を極力避けるお手伝いをします。

6. 店舗現場の「時間」と「人手」を生み出す

仕分け

物流が不安定な地域ほど、店舗スタッフの皆さまは日々の発注・在庫確認・納品対応に多くの時間を取られがちです。タケノシタでは、

  • 航路・納期・温度帯を意識させないシンプルな発注動線
  • 配送コース・納品順に合わせた効率的な納品
  • 多品種小ロットでもミスを抑えるピッキング・仕分け

によって、

  • 納品チェックの負担軽減
  • 発注業務にかかる時間の削減
  • 物流トラブル対応に追われるリスクの低減

を目指しています。浮いた時間と人手を、

  • 売場づくり・商品提案
  • 接客・サービス向上
  • SNS発信やファンづくり

など、売上やブランド価値に直結する業務に振り向けていただくことができます。

7. 「運んで終わり」ではなく、共に考えるパートナーとして

パートナー

タケノシタは、単に商品をお届けするだけの卸ではなく、離島・沿岸エリアの小売業・外食業の皆さまの“経営パートナー”でありたいと考えています。

  • 売上・在庫・発注実績のデータをもとにした改善提案
  • 新規出店・改装時の品揃え・物流の設計サポート
  • 台風シーズン前後の対策会議や、シーズン振り返りの共有
  • 地域の生産者・メーカーとのマッチング・コラボ企画のご提案

こうした取り組みを通じて、「離島だからこそできる商売」「この地域ならではの強み」を、一緒に形にしていきたいと考えています。災害リスクが高く、物流条件の厳しい九州〜沖縄エリア。その中で、「いかに生活を止めないか」「いかに商売のチャンスを広げるか」を、日々、現場と一緒になって考え続けてきたのがタケノシタです。

離島・沿岸での店舗運営や新規出店、品揃え改善に課題をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。離島前提の物流ノウハウと航路網で、お客様のビジネスを力強く支えてまいります。

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